5月の展示会に出品した新製品紹介~➁ 位置決めくん2号

5月の2つの展示会『とよたビジネスフェア(5/23-24)』&『山下機械 2024プライベートショー(5/23-24)』で新しくお披露目した製品がありますので、数回にわけて紹介したいと思います。展示会のレポートは、こちら

次にご紹介するのは、「位置決めくん2号」の別バージョンです。
『位置決めくん』とは、三次元測定器用治具のことですが、その三次元測定器用治具は以下の通りです。

三次元測定器用治具(CMM*用治具)とは・・・

三次元測定機用治具(CMM用治具)とは、測定対象となるワーク・製品を固定する治具を指します。つまり、三次元測定機(CMM)を使って測定する場合、対象となるワークは定盤(測定テーブル、大理石製)の上に設置されますが、その時、ワークが動かないように固定する器具が三次元測定機用治具(CMM用治具)です。
この三次元測定機用治具(CMM用治具)を使用する目的は、ワークを素早く、繰り返し同じ位置に、同じ姿勢で固定することであり、この治具を使用することで下記の特長および利点が得られます。


なお、『位置決めくん』については以下の記事で具体的に説明していますのでよかったらご覧ください。

「位置決めくん2号」はトグルクランプ式の三次元測定機用治具ですが、このタイプはクランプする箇所が製品形状によって変わってくるため、製品にあわせて設計するワンオフ治具です。ここでご紹介するのは、当社で加工を行っているカバー製品である「ECUカバー」用治具を新作したのでそのご紹介です。当社の加工ラインで加工した「ECUカバー」をこの「位置決めくん2号」を使い、下の写真のようにCNC三次元測定器の自動測定にて品質確認を実施しています。これによってワーク設置時間、位置決め時間、測定時間の短縮に成功しました。

この治具の寸法は225×90×150(㎜)でトグルクランプは2個所。
設計に際して工夫した点としては、容易なセットを可能となるよう製品側面を治具に当て固定するのみでセット完了できるようにし、クランプ箇所を基準面部分とすることで歪みの影響を受けることなく測定できるようにしたことです。

三次元測定器での位置決めや段取り時間削減などをご検討、または、困っておられるのであれば、是非、お気軽にお問合せください