5月の展示会に出品した新製品紹介~③ 見えない溝の中を見えるようにする魔法のミラー

5月の2つの展示会『とよたビジネスフェア(5/23-24)』&『山下機械 2024プライベートショー(5/23-24)』で新しくお披露目した製品がありますので、数回にわけて紹介したいと思います。展示会のレポートは、こちら

今回ご紹介するのは、見えない溝の中を見えるようにするミラー補助具です。なお、発案者によると、商品名は「オクモミエル」とのことです。
対象の製品は、以下のような椀状のアルミダイキャスト製品です。アルミダイキャスト製品を切削加工すると切削した表面に数%~数十%の確率で鋳巣が出てくるのですが、それが大きさ、形状、個数によって最終製品機能に悪さをする場合があります。そうした場合には、予め鋳巣の大きさ、形状、個数などの許容限度を決め、鋳巣を目視検査する必要があります。


今回の製品も大きさや個数で鋳巣の限度が決められているのですが、中央の画像の溝部の上の部分(右の製品断面図の赤い部分)はどうやっても見えません。これでは、その部分(赤線部)だけ鋳巣の確認ができませんのでなんとか見えないかと検討した結果、ミラーを応用した治具を考え出し、見えるようにしました。それが冒頭の画像の治具です。

使用方法は以下の通りで、製品に被せるように装着して斜めになったミラー部分に溝上部が映し出されるという塩梅です。右図の治具無しの状態→治具有りの状態を見ても画像ではよくわからないかもしれませんが、左下の断面図を見ていただいたら理解できると思います。

今回は専用の治具作成により、目視で確認出来ない箇所に対して見えるようにできた結果、目視確認が可能になった事例を紹介致しました。
目視確認などの検査に関して、お困りごとがございましたら、是非、お気軽にお問合せください。