オフィスサイネージ用タブレットの導入 #1

今回は測定器とは離れますが、会社の工場エントランスにオフィスサイネージ用タブレットを設置した話です。

サイネージ(Signage)とは、建物や公共の場にある看板や標識といった意味です。
それに対し、デジタルサイネージ(Digital Signage)とは「電子看板」や「電子掲示板」とも呼ばれ、ディスプレイ技術を利用して、デジタル形式で情報を提供するシステムやその内容を指します。駅やショッピング・モールといった商業施設の公共空間で宣伝・広告目的で設置されているディスプレイのことを言います。

オフィスサイネージ(Office Signage)は、デジタルサイネージをオフィス環境に適用したもので、社内情報の共有、社員間のコミュニケーション促進、来客への情報提供などの目的で使用されます。つまり、デジタルサイネージが公共空間でのデジタルディスプレイ技術を使った情報の提供・展開なのに対し、それを企業内、オフィス内で活用しようというが、オフィスサイネージです。使われている技術は同じものです。
デジタルサイネージおよびオフィスサイネージの技術的な特徴は以下の通りです。

  1. ネットワーク接続を通じたリアルタイム更新
  2. 多様なコンテンツ形式(テキスト、画像、動画、スライドショーなど、さまざまな形式のコンテンツを表示することが可能)
  3. クラウドベースのシステムを利用することで、複数のディスプレイを一元管理できる(遠隔管理も可能)
  4. タッチスクリーンを搭載によるインタラクティブな機能

第2工場エントランス

今回設置したのは、15.6”のAndroidタブレット(デジタルサイネージ仕様、次回#2にて)で、表示コンテンツは情報共有のために使用している当社社内portalサイトです。この社内portalサイトはWordPressで構築したものでインターネットのレンタルサーバーに保管されているため、特別な操作なしで複数のタブレットにそのまま表示できます(特別な操作なしといってもネット接続とログイン操作は必要です、このあたりを次々回#3で説明)。なお、タブレットに表示する内容は社外の方の閲覧を想定して、WordPress側で制限しています。

今回のタブレット設置の主な目的は、以下の通りです。

  • 社内情報伝達およびコミュニケーションの強化と活性化
  • 来客者へのPR(来客者が閲覧、操作するのは望むところ)

今回のタブレットを使ったオフィスサイネージ・システムは、技術的な面からいえば、上述した1~4はすべて網羅していますが、かなり安価に構築することができました。
初期費用はタブレット費用だけですし(タブレットを壁に固定するサポートは自作しました)、維持費用は今まで通りWordPress用のレンタルサーバー費用だけで維持費用の増額はゼロです。

本社工場エントランス

下記のリンク先で当社の事例が紹介されています。